コラム        『飲食店繁盛のヒケツ』

島津 好孝
島津 好孝
株式会社LINK&VALUE
代表者

■経歴:
1994年に東京農業大学を卒業後、大手外食チェーン店に入社し、店長、マネージャーを経験。 2004年に船井総合研究所に入社して、飲食業・ホテル業を中心にコンサルティング活動を実施。 2007年、株式会社LINK&VALUEを設立し、代表者に就任。
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■専門分野:
コンセプト設計 メニュー開発 店舗施工 販売促進 教育

販促の効果を最大限上げるために


私には3歳と5歳の子供がいるのですが、子供達とおもちゃ売場にいくと、目の輝きが変わります。 まるで獲物を見つけた野生動物のように、触れるおもちゃを見つけると走り出していきます。 そして、散々遊び倒した後に、「買って、買ってー!」と、テンション高くおねだりされます。 すごく、ワクワクと興奮してるんです。 成長に伴い、このワクワク感や興奮するということが少なくなってくるのですが、 販促活動をする上では一番大切な事といえます。 お客から見て、ワクワク興奮しないプロモーション活動は失敗します。

普段の販促にワクワクする要素はありますか? 配布方法を少し変えるだけで効果も変わります。

1 あるお店は近隣の映画館の半券を持参するとドリンク1杯サービスという販促を実施しています。 よくあるサービスで特に驚きはありません。 これを、半券1枚で1回くじ引きに変更したところ、普段の倍のお客様にくじ引きを通して来店して頂きました。「映画の半券をお持ちでないですか?今なら豪華景品の当たるくじ引きを実施しています。」と声をかけて呼び込むのです。景品にはドリンクサービス、10%割引、100円割引、200円割引、300円割引とハズレをいれておきます。ハズレの場合はもう1回サービスで引いてもらいます。ハズレを引いたお客様は2回目には当たりがでます。その場合はツンデレ効果で喜びも大きいのです。 似たようなところでは、ガチャガチャ1回無料。景品の中身が出てからのお楽しみなどもあります。

2 あるラーメン屋さんでは、店主自らがお客様にお中元を手渡しました。 ちゃんと箱に入っていて、のし紙もついています。 「本日は暑い中ご来店ありがとうございます。つまらないものですがお店からのお中元です。どうぞ!」 中身はフェイスタオルです。汗を拭うのに気の利いた商品でした。 いきなりお中元を渡されたお客様はビックリで、戸惑っていたように見えますが、 予期せぬサプライズで強く印象に残ります。 そして、この事を誰かに伝えたくなるはずです。

この2つの例では、割引券を配る、粗品のタオルを配るというごく普通のことですが、 共通している事は、ワクワク感や驚きが付加されているということです。 普通のことであればあるほど磨きあげれば大きな感動も生むものです。 販売促進活動を行う場合には常に意識しておきたいところです。

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