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経験ゼロ・ノウハウゼロから繁盛店をつくる方法飲食店専門のクラウドサービス「HANJO TOWN」を使って繁盛店をつくる方法とは!? 独立開業のニュースタンダードということで、9店がケーススタディとして紹介されています。 開業を検討中の飲食店経験ノウハウゼロの人から、開業5年以内の初心者に向けた、 開業準備から青色申告まで飲食店経営の基本を、わかりやすく小説でまとめた一冊。 参入障壁の低い飲食事業。事業所の新設数は7万5,154店舗(平成25年度)にも及び、 新規開業の数は全産業で圧倒的なトップです。しかし、約半数の飲食店が2年以内に閉店、 そして開業3年では約7割が廃業し、10年後も営業している飲食店はわずか1割程度と言われています。 つまり「どんどん新店舗がオープンする一方、どんどんつぶれている」のが、飲食業界の実態です。 飲食店が廃業しやすい理由の一つには、業界の厳しい市場環境があげられます。 顧客が外食に使うお金が少なくなっている現代において、 カシオ計算機株式会社は悩める飲食店経営者に向けて「HANJO TOWN」を運営しています。 飲食店経営にまつわる課題や問題をストーリー仕立てで描きつつ、ノウハウ編へと落とし込むことで、 すべての個人飲食店経営者の救いとなることを目指しています。 |
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僕たち、こうして店をつくりました 独立開業のニュースタンダード自力で古民家を改装、など、 従来の飲食店開業にはない新しいスタンダードが紹介されています。 これから独立開業を考えている人には是非読んで頂きたい一冊です。 独立開業のニュースタンダードということで、9店がケーススタディとして紹介されています。 まず興味深かったのは、独立開業したオーナーの人生にフォーカスがあたっていることです。 よくありげな独立開業本だと、「店」にフォーカスがあたっていることが多いですが、 ここで紹介されているお店は、オーナーのライフスタイルや価値観が反映されており、 突き詰めてその魅力や成り立ちを説明するには、 オーナー個人にフォーカスを当てざるを得なかったのでしょう。 それぞれのオーナーが、飲食店開業を志した日時からオープンまでの年表が紹介されています。 ・兄弟で10年かけて準備し開業にこぎつけたお店 ・8月は一ヶ月休むことを決めているお店 ・全てをDIYで作ったお店 など、従来の飲食店開業・飲食店経営とは、ひと味違う、 それぞれに味のあるお店が紹介されています。 気になって紹介されていたお店をネットで調べてみましたが、 食べログなどでも大変評価が高いお店ばかりでした。 個人が飲食店で独立するのも、 ゆくゆく法人化し、店舗を増やし、飲食店経営者になり、会社を成長させていきたいパターンと、 自分自身がお客さんと触れ合いながら、生業として飲食店を運営しているパターンの2つがあると思いますが、 後者を志向している方には、大いにヒントになるケースが紹介されています。 お店や料理、オーナーの顔も写真で紹介されているので、 リアルにイメージを持ちながら読むことができます。 楽しい一冊でした。 |
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チェーンストア理論の第一人者である渥美俊一先生が |
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船井総合研究所の経営者に対する指導のノウハウを |
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脱サラで飲食店をはじめたいと思っている方は必読です。脱サラで飲食店をやりたいと思っている人には面白い一冊だと思いました。 個人が脱サラで始める飲食店として、初期投資1000万円程度の店舗を想定し、 大手チェーン店にも負けず、どのようにして永く商売を続けていくか?ということがテーマです。 ビジネスとして飲食業をとらえる書籍が多い中、本著は、 どちらかというと生業として飲食業をはじめませんか? という切り口で書かれているため新鮮でした。 生業で飲食店を営む、ということは、 自分自身の人件費を原価として発生させることができる点で、 第3者を雇用して成立を目指すビジネスとしての飲食店よりも成立はしやすいです。 しかしながら、自分が店に入って働き続けなければお店が成立しないというストレスやプレッシャーが、 次の段階で襲ってくるケースが多いそうで、本著はそのようなことを見越して、 開業前に自分と向き合う為の考え方が紹介されています。 飲食業は一番開業率が高い職種である一方、廃業率も高い職種です。 安易に初めて失敗する人を防ぐという意味で良著であると感じました。 |
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小規模飲食店の経営基礎技術です。2000年1月1日に発売された本著。 拡大することが正解でもなく、成長する事だけが正解でなく、 常に飲食店で働く全てのヒトのシアワセを考え指導をしてきた榊芳生氏の一冊です。 タイトルは、「儲け切る店作り!」と当時のITバブル時に流行っていたようなキャッチではありますが、 内容は、全然ぶれておらず、本著を読む事で改めて外食産業で働く事の意義を再確認でき、 何だか元気をもらえる一冊になっています。 印象的だったのは、「業種」=その店が売る商品、料理によって区分する考え方 @日本食、A東洋食(中華料理、焼肉店、タイ、ベトナム、インド料理)、B西洋食(フレンチ、イタリアン等)、C喫茶、D酒蔵 「業態」=お客様の利用目的によって区分する考え方 @ファストフード、Aファミリーレストラン、Bファミリーダイニング、Cディナーハウス この5×4のマトリックスで当時の外食産業の流行のお店を整理して説明してあり大変わかりやすいです。 その中で今後の時流として、専門店が強いと述べていますが、 確かに2000年以降の外食産業では、榊氏の言うところの専門店業態が一斉を風靡しています。 時流を読むということは極めて大切な事であると、改めて感じました。 全ては繁盛店を作る為に、という視点で、外食産業のノウハウや著者の考察が整理されています。 10年経っても色あせない名著です。 |
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1997年、外食産業が最も元気だった時代に出版された本です。 |
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飲食店のお医者さんとして多くの飲食店の「出産」「手術」に立ち会い、 |
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普通の子が日本一になる。「夢・理想・ガッツさえあれば、できないことはない」 「誰からも愛される先生になろう」 そう思って理想を描きながら着任した中学校は荒れていました。 大学で学んだ指導教育は全く役に立たなかったのです。 そして、そんな荒れた中学校から、20年間のうちに13回の個人種目日本一を輩出しました。 ここまで確かな実績を残せば、まぐれではなく、必ずなにか根拠があることが分かります。 その根拠というのが、 Plan(目標設定)⇒Check(態度教育)⇒Do(できることの継続)⇒See(結果の考察)⇒Share(ノウハウ共有) を徹底することでした。 これは、飲食店でスタッフを教育するときの1つのモデルになると思います。 |
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サービスが感動に変わる時 |
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外食・FC革命「人間味」で勝つ!元マネーの虎、小林事務所代表小林敬氏が2002年に出版した一冊。 人間味を大切にするという著者のビジネスポリシーが深く理解できる一冊でした。 この書籍が出版されたのが2002年。 2005年に長崎オランダ村跡地を使った食のテーマパーク、キャスビレッジのプロディースで失敗し、 その後、小林事務所も清算、自身も自己破産をするという運命を辿る事になるとは、 誰も想像はつかなかったことであろう。 当時、流行の先端にあった創作料理をいち早くフランチャイズ展開し、 数十店舗のチェーンを気づき上げてきていた小林敬氏。 その強烈なキャラクターもあって、メディアでも露出していたのでご存知の方も多いかもしれない。 本著では、 第一章 激動の日本外食市場三十年 第二章 人間小林敬 第三章 お客様の姿が見えているか? 第四章 強者が仕掛ける飲食マーケット 第五章 迷走する弱者 FC加盟店 第六章 勝てるFC本部の見分け方 第七章 外食業界の風雲児 小林事務所の武器 第八章 一番の付加価値はサービスの徹底だ 第九章 「人間味」の育み方 という流れで、著書のビジネスに対するスタンスと、小林事務所が展開する事業が紹介されています。 要約すると、1970年代以降、 チェーンストアの一人勝ちという構図の元、成長が続いていた外食業界にかげりが見え始め、 居酒屋や専門店業態のフランチャイズ展開が一気に進んでいた流れの中で、 如何に自社の事業が優れているのかということを紹介しています。 残念ながら小林敬氏が展開した店舗の大部分が、現在残っていない事実を見ると、 「人間味」という定量化しにくいソフトのサービスをフランチャイズという仕組みに落とし込むのは、 小林敬氏を持ってしても難しかったのかもしれないと感じました。 |
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正笑―ペッパーランチの経営学ペッパーランチを展開するペッパーフードサービスが 東証マザーズに上場した2006年の書籍です。 BSEショックを乗り越え、海外にまでその店舗網を拡大していく ペッパーランチの強さが理解できる一冊でした。 創業から36年、一代でペッパーランチを全国に展開し、 見事に上場企業の仲間入りを果たしたペッパーフードサービスの強さと今後の展望が、 一瀬邦夫社長の言葉で語られています。 =================================== お願い 助けて下さい このままでは本当に困ります 美味しく安心な米国産のお肉です 食べに来て下さい頑張ります 店長 =================================== これは、BSEが発生した時、実際にペッパーフードの店舗で張られていた文章です。 BSE発症とそれに伴う風評被害に対する対策として、 著者が自分で作成し店舗に張りにいった内容です。 BSE問題は肉を扱う業界に大きな影響を与えました。 多くの焼肉店は業績を落とし、中には廃業に追い込まれていきました。 ペッパーランチにも、当然その波は襲いかかりましたが、 上記の張り紙の対応でもわかるように、 その業界を襲った試練すら成長の糧とする当社の強さの裏側がわかります。 それ以外にも、ペッパーランチの強さが紹介されています。 改良を重ね、調理の標準化をもたらした電磁調理器は特許を申請し、 業態そのものが参入障壁となっている点や、 フードコートへの出店をきっかけに、システム化のノウハウをため、 大学構内や競馬場内にも店舗を展開する点など、 事業を立ち上げる過程のトライアルアンドエラーで、 新しいものを生み出し続けています。 オーナー経営者のリーダーシップを学ぶことが出来るとともに、 今後のペッパーフードサービスの活躍に期待を持たせる、 まさにマザーズ上場記念出版にふさわしい内容の一冊でした。 |
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ペッパーランチ物語ペッパーランチで有名なペッパーフードサービス代表の一瀬邦夫氏。 一瀬氏が独立開業しペッパーランチの業態を創り上げるまでの歴史が紹介されています。 たたきあげで、情熱的な一瀬氏の世界観が伝わる一冊でした。 ペッパーランチは、なかなか庶民が手が届かなかったステーキを国民食にまで浸透させたチェーン店です。 ターミナル駅前からショッピングセンター内に至るまで、 様々な場所で目にするペッパーランチですが、 その創業は想像以上にどろくさく、手探りのまま作り上げられてきた様が伝わってきます。 前身で立ち上げた「ステーキくに」では、 にんにくを八百屋の表記通り「人肉」とメニューに記載してしまい、 「人肉入りステーキ」というメニューを販売するも全く売れなかったという、 嘘のなような体験をされていたり。 試行錯誤で作り上げていった「ステーキくに」が軌道に乗り、 37歳で自社ビルを所有するにまで成功をされた著者が、 ちょうどペッパーランチを展開しはじめ、 株式公開に向けて決意を新たに執筆されたのが本著になります。 従って、内容は、前半では著者の事業のポリシーが紹介されており、 後半では、ペッパーランチというビジネスが紹介されています。 至るところで著者の人間味が伝わってくると共に、 その後、急成長を遂げていく企業の活気も伝わってくる一冊でした。 |
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日本マクドナルド藤田田の代表的一冊。藤田田氏が現ソフトバンク孫正義に、「これからはパソコンの時代だ」とアドバイスし、 IT業界での起業のきっかけを与えたのは有名な話でありますが、 藤田田氏がもし飲食以外のビジネスで勝負をしたとしても、同じような成功をしだことだろう。 と感じることができた一冊でした。 時流を読み、社会情勢やマクロな経済環境の動向から自社のあるべき姿を指し示す洞察力や、 前社で一丸となって到達する為の社員のマネジメントに至るまで、 外食業界以外の方でも大いに勉強になる経営のヒントが語られています。 国のあり方や政治のあるべき姿を語りながらも、 「わたしの仕事は、近い将来浮上するであろう大規模な失業状態から、全力をあげて社員を守り抜く事である」 と、さらりと自分のやるべきことに線を引いているあたりは本当に読んでいて気持ちいい。 経済人の立場からの日本への提言も必読です。 「消費税を一律10%にし、所得税を一律20%とする大減税で消費経済を伸ばすべきだ」 と、常に10年?20年先を見据えて生きていたでしょうか。 もし藤田田氏が健在であれば、今後の日本の行末をどのように考えるのだろうか。 繰り返し読みたい大切にしたい一冊です。 |
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日本を代表する外食企業であるロイヤルの元副社長が書いた |
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日本のカフェ文化の一翼を担ってきたドトールコーヒー |
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「久兵衛イズム」が凝縮された一冊。 |
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日本一有名な焼き肉屋「叙々苑」の秘密がわかります。「叙々苑」代表新井泰道氏へのインタビューをまとめた一冊となっています。 今や日本で一番有名な焼肉店「叙々苑」のあらゆる疑問に、 新井氏がインタビューに応える形で綴られています。 修業先から逃避行して大阪に向かった少年が、ひょんなきっかけから自分の店を持つことになり、 紆余曲折を経ながらも店舗を拡大し、現在では「叙々苑」のオーナーの地位だけでなく、 焼肉の業界団体のTOPに上り詰めていくまでのストーリーが新井氏の言葉で綴られており、 業界関係者はもとより、「叙々苑」ファンにとっても楽しめる内容になっています。 常に「お客様にとって大切なことは何か?」という軸で業界の常識と向き合い、 自身の嗅覚に基づいて行動した結果、新井氏は多くの新しい業界の常識をつくりあげています。 焼肉店のタン塩、食後のデザート、ガムなどが有名ですが、 それ以外にも「これも叙々苑が始めたことなんだ」ということがたくさんある事に気づかされます。 また、自身の経営ポリシーについて ・ほったらかしが一番の社員教育 ・金策は経営者の仕事ではない ・腕の良い板前はいらない と、自由奔放な経営をしているように思えて ・叙々苑のタレは3人しか作れない と、押さえるところはきっちりと押さえている姿は、経営者というよりも商売人であると感じます。 この本を読んで「叙々苑」に行くと、 今まで以上に楽しい時間を過ごせるようになる予感を感じさせてくれる一冊です。 |
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外食産業を40年間、コンサルタントとして牽引してきた榊芳生氏の |
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ラーメン屋の開業を目指す方は必見です!高収益業態として特におすすめしているのがラーメン屋です。 材料の種類が少ないためロスが出にくいし、回転率も高い。 しかも、ラーメンは不動の人気なので、硬い業態の1つだと思います。 しかし、油断すると大失敗します。 特にアルバイトスタッフを雇った時に、お金を抜かれたとか、 店のものを持って帰られたとか、最初に想定していないことが多々発生します。 著者は、そういったラーメン店をたくさん見てこられたラーメン店の開業支援のプロなので、 これからラーメン店を開業したい方は、身をもって失敗する前に、 一度見ておいた方が良いですよ。 |
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業界の最新常識 よくわかる外食産業 (業界の最新常識)2003年度版の外食産業の最新情報が全てわかる一冊です。 このシリーズは、定期的に最新版が出版されていますが、 外食産業が元気だった2000年以降の状況が理解できした。 2003年当時の外食産業。 まだ、大手を中心に元気だった(余力があった)時代です。 また、外食産業に関する書籍は多く出ていますが 特にこの時代の書籍が多い印象を受けます。 歴史は虹のようなものと耳にしますが、10年前の業界最新本を読むことで、 時代の潮流や今後の行末をよりリアリティを持って想像できます。 本著でも、チェーン店のあり方、外食産業のあるべき姿、 消費者を取り巻く環境の変化と「食」に対する考え方の変化など、 時代を読み解く大きなヒントが具体的な事例を持って紹介されています。 当時、隆盛を極めていたチェーンと、 今隆盛を極めつつあるチェーンは、確実に違うコンセプトを持っており、 業界を読むというのは、定点的に過去のスタンダードを知ることが、 一番の近道なのだろうと改めて感じます。 (目次) 第1章 業界の最新事情に強くなろう 第2章 外食産業のしくみ 第3章 外食産業のシステムと情報ネットワーク 第4章 最近の勢力地図と実力比較 第5章 事情通になるための業界・企業史 第6章 外食産業に従事する仲間とその素顔 第7章 転ばぬ先の杖ー法律と規則 第8章 これだけは知っておきたい課題とビジョン業界の最新常識 |
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外食ビジネスにチャレンジする人のための本―外食は1時間で勝負するアサヒビールの取締役として、外食事業の経営をしてきた著者が語る、 外食産業で働く人の為の業界入門書です。 2006年に出版された本著。 外食ビジネス全体を理解する意味では大変良くまとまっています。 帯に、「この本に就職・転職・開業の基本がある」とあるように、入門書として優れた一冊です。 第1章 若くして外食事業にチャレンジした起業家たち 第2章 「食」の大切さを演出推進する外食産業 第3賞 外食産業特有の事業 第4章 レストラン経営者の資質 第5章 外食産業の現況 第6章 外食産業35年の流れ 第7章 レストランビジネス成功の勘どころ(1)・・・立地戦略 第8章 レストランビジネス成功の勘どころ(2)・・・マーケティング戦略 第9章 レストランビジネス成功の勘どころ(3)・・・コスト管理 第10章 レストランの世界でよく使われる言葉 第11章 これからのレストランビジネス 第12章 外食ビジネスにチャレンジする人の夢と現実と心構え 第13章 レストランから日本を変える二つの提言 業界歴26年の著者の業界に対する愛情も伝わってきます。 ただ、就職・転職・開業の基本を全て盛り込んでいるので、 全体を通じての脈絡は読みづらく、気になった章、必要だと思う章を、 章単位で読んでいくのが良いと思いました。 基礎的な内容がわかりやすく説明されています。 入門書として優れた一冊です。 |
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ファストフードが世界を食いつくす食の安全性が問われている昨今、改めて読み直したい一冊です。 使われている肉の中身からずさんな労働管理の実態まで、 著者の徹底的な取材によってファストフード業界の闇の部分が鋭く描き出されています。 2001年の全米ベストセラー本です。 1950年代にアメリカ的食品の象徴となったファストフード。 標準的なアメリカ人は、毎週およそハンバーガーを三個、フライドポテトを四袋食べるにまで定着し、 ファストフードで就業する人は、三五〇万人にもなるといいます。 本著では、このアメリカの食文化のメタファとも言える、 ファストフード業界の闇の部分を鋭く描き出してくれています。 その成長を支えてきた多く仕組み。 例えば、フランチャイズシステムであったり、 農家との専属契約がもたらす価格競争力と商品供給力、 サービスのマニュアル化など、 その功績の表では語られない裏の部分が紹介されています。 ここから先は個人的な感想です。 大手ファストフードでは、 仮に1個100円のハンバーガーを販売して業績があがる仕組みが出来ている訳です。 飲食業は原価3割と言われますので、原価が30円程度。 30円程度で、ハンバーガーを提供しているということは、 当然、その前行程にしわ寄せが行ってしまうわけで、 (普通に考えて、30円でハンバーガーって作れないですよね?) その部分を「裏側」ということで本著ではセンセーショナルに紹介しています。 語られている事が全て真実なのかはわかりませんし 何だか政治的な意図を感じるような表現もありました。 ただ、結局、全てにおいて言える事だと思いますが、 最終的には、自分の事は自分で守るしかなく、消費者が正しい知識を身につけ、 自分で判断できるようにならなければ、 企業のスタンスや社会の仕組みは変わっていかないのであろうと考えます。 食の安全性ということに対して一人一人意識を持つ必要があるということに、 気づかせてくれる一冊であると感じます。 |
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カスタマー・マニア!―世界最大のファストフード企業を |
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日本の外食業界を創ってきた19人にスポットライトをあてました。 |
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奇跡のレストラン「カシータ」の高いホスピタリティや |
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よりレストランで楽しい時間を過ごしたい人の為の教科書です。よく考えてみると、飲食店の「選び方」や「楽しみ方」などは誰にも教わったことがなく、 誰しもオトナになっていく過程で、いつしか自分なりの形が出来上がってしまっているもので、 果たして、それが正しいのかどうなのか?ということすら考えることはありませんでした。 よほど変わった人でない限り、同じお金を払うならば、より楽しい時間を過ごしたいと思うわけですが、 そのような観点から考えた時、本著はまさに「飲食店をより楽しむ為の教科書」と呼ぶべき一冊です。 著者は外食産業のコンサルタントを生業にしておられるだけあって、飲食店側の事情から鑑みて、 どのように振る舞えば良いかがわかりやすく説明してあります。 例えば、予約の時間をとる際の時間。 だいたいの人は、「19時から」とか「20時30分から」など区切りの良い時間で予約しますが、 飲食店のスタッフのオペレーションからすると、当然に予約が集中してしまう時間帯であれば 店舗スタッフの意識やフォローは分散してしまいます。 制約がないのであれば19時15分から30分の間など、 一見中途半端な時間に幅を持たせて予約すると良いと、著者は語っています。 「なるほど」と唸るポイント満載の一冊です。 |
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わが国ファミリーレストランの誕生から成長、再生にいたる歴史を |
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路地裏の超繁盛店―2・3等地の飲食店開店成功ノウハウいつかは自分のお店を持ちたい個人に対しての応援本でした。 一国以上の主にはなりたい。 でも、フランチャイズチェーンのように皆と同じ店名は嫌。 自分らしい飲食店開業の為の参考書ですね。 いつの時代も飲食店を開業したい人は多くいるようです。 この本が出版された1997年も、東京都だけで2万店以上の飲食店が開業していたそうです。 著者は、飲食店を開業したい人に対して、 プロディースという切り口で開業支援をビジネスにしていた方のようですので、 最終的な落としどころは商業的な匂いも若干しますが、それを差し置いても参考になる一冊でした。 このプロディースというのが、当時は新しかったのでしょう。 昨今は、チェーン展開しているお店よりも、個店っぽい雰囲気のお店のほうが、 消費者に支持されるようになってきている風潮がありますが、 当時は、まさに、大手居酒屋や専門店業態がフランチャイズや直営展開含めて、 全国に一気呵成に展開をしていた時代です。 資本力のある大手が、どんどん街の一等立地を押さえていく姿を見ながら 不安に思っていた個人の開業希望者にとっては、本著の 「路地裏でも超繁盛店はたくさんあり、そのノウハウを惜しみなく公開する」 という切り口はとても斬新だったことと感じました。 紹介されている事例が、著者のクライアント先だったかはわかりませんが、 10年経っても、成長し在り続けているお店が多いのも、 本著で紹介されているノウハウが、しっかり実践されているお店だったからなのでしょう。 10年経っても全然色あせない個人が創業して勝ち残って行く為のノウハウ本でした |
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人件比率43%から27%にする究極の方法が紹介されています。飲食業は、装置産業です。 言い換えると、売上の天井が、客数×客単価×回転率で決まってしまう業界になります。 立地を間違えない限り、 「顧客来店」=「売上発生」(食い逃げをされない限りは) 小売業よりは、売上を計算する指標もシンプルな業界であります。 本著が出版された2004年当時、まだ外食産業は今よりは元気があり、 売上は「横ばい」という企業が多くありました。 その中で経営者が考えるのは、当然ですが「売上向上」ではなく、「利益」を如何に残すかであり、 飲食業の二代変動経費である食材と人件費に関しては、 そのコストコントロールの手法が多く研究されていた時代であったと言えます。 本著は、その代表的な一冊と言えます。 著者の一人の加藤氏は、グローバルダイニング出身ですので、グローバルダイニングの事例が多いですが、 アルバイトを如何にモティベートし、戦力化するかという手法を、 面接からシフト管理に至まで具体的に紹介してくれています。 文章も読みやすく、サラッと読めてしまう一冊でした。 |
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ホテルオークラ元副社長にして |
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リッツカールトンのサービスのホスピタリティの高さを有名にした一冊です。================================== リッツ・カールトン・ホテルは お客様への心のこもったおもてなしと 快適さを提供することを もっとも大切な使命とこころえています 私たちは、お客様に心あたたまる、くつろいだ そして洗練された雰囲気を 常にお楽しみいただくために 最高のパーソナル・サービスと施設を 提供することをお約束します リッツ・カールトンでお客様が経験されるもの、 それは、感覚を満たすここちよさ、 満ち足りた幸福感 そしてお客様が言葉にされない 願望やニーズを先読みしておこたえする サービスの心です ================================== 有名なリッツカールトンのクレドです。 また、このクレドの裏に従業員への約束として、 従業員向けのメッセージも添えられています。 従業員をも内部顧客として考え ホテル、顧客、そして従業員が三位一体となって、 リッツ・カールトンのサービスを創り上げて行く。 リッツカールトンのブランディングを最高レベルまで 引き上げた一冊と言える事でしょう。 ただ、働いているスタッフの方からすると、大きな誇りである一方、 大きなプレッシャーだろうなと感じました。 このレベルを当たり前だと、 トップがメディアを通じてメッセージを発信し続けていれば、 顧客の期待値もあがるわけで。 リッツ・カールトンでなければ、 クレームにならないクレームというのも発生しているのでしょうね。 他業種の方が読んでも、 自社で活かせるサービスやマネジメントのヒントがたくさんある一冊になることでしょう。 |
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「事前の期待値」<「実際のサービス」→「顧客満足」=「繁盛店」 |
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経営コンサルタントと声優が共同で執筆した |
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インターネットを如何に飲食店経営に活かすかを |
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経営コンサルティングの経験に基づいた |
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12年間で20店舗の多店舗展開に成功した生きたノウハウです。12年間で20店舗の多店舗経営に成功した著書が自身の経験から 「あらかじめ仕組み化」しておきたいポイントを現場力カイゼン50として紹介しています。 それ以外にも、著者の1店舗立ち上げた時や5店舗展開に成功したときの節目節目で 考えていた事やおかれていた環境が読み取れることができる為、 多店舗経営を志す人にとっては、なるべく早く目を通しておきたい一冊です。 「仕込み」と「スタンバイ」の違い、「売れ筋」「見せ筋」、「儲け筋」という考え方、 売上は、客数×客単価だけでなく、FD比率、KP比率で管理する など、 日々の経営にも活かせる内容となっております。 また、論理だけでなく、 それを実践する為に実際に著者が使用していた各種マニュアルのテンプレートも後半に掲載されています。 |
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平成の飲食店経営の教科書と呼ぶべき一冊です。日本で一番飲食店経営に関する書籍を出版しておられる宇井義行氏の 過去3000店舗を超える指導経験を体系的にまとめた一冊です。 これから新規開業を考えている方はもちろんですが、 既に店舗を経営しているオーナーにとっても勉強になります。 飲食店開業に関する疑問や悩みは、 誰かに相談する前に本著を読む事で8割は解決するのでは?という程、 内容が体系的にわかりやすく整理されています。 独立間もない飲食コンサルタントが、 本著をベースに指導をし成果を大きな挙げていたという笑い話があるくらい、 業界においても名著として評判の一冊です。 |
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飲食店経営を始めるに当たって必要な数字に強くなるための本です。多くの飲食店経営者は、開業後、丼勘定をしてしまっており、 しっかりと自分のお店の数字を抑え切れていないので、 なにも戦略的な手を打つことができません。 それでは、お店がつぶれてしまうのも分かります。 飲食店経営のプロとして、スマートに経営していくためには、 基本的な数字は押さえて管理しておく必要があります。 「数字はどうも苦手・・・」という方には、この本がオススメです。 基本的な店舗経営における数字に関する必要な知識は、 これ1冊に収められておりますので、 この本だけ、とにかく覚えていただければと思います。 |
店長業務・販促・社員教育の年間スケジュールを立てられます。上記書籍のマネジメント版です。 実際にお店をオープンした後、 「日々の店長業務って何をしたら良いんだろう??」 「販促は、どのタイミングで、何をしたらよいだろうか?」 「社員教育って、何から始めたらいいの?」 と、運営についてイメージついていないことがたくさんあると思います。 この本には、そういったリアルな日々の実業務の例が掲載されているので、 イメージが鮮明になると思いますし、まずは、 そのまま真似することから始めても良いと思います。 |
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「真面目に働く」というのと、「儲かる」ことは、相関関係はない。「一生懸命頑張れば売れる。売れないのは、頑張りが足りないからだ。」 この根拠のない神話に取り付かれ、 ただ闇雲に頑張ろうとされている正直な方は飲食店経営者に多いのではないでしょうか。 でも、頑張ろうにも一体どう頑張ればいいのかがわからず、悩まれていると思います。 「もっと効率的にお客さんに来ていただく販促はないだろうか?」 そのような悩みを抱えていらっしゃる方には、この書籍は目から鱗だと思います。 同じ費用をかける広告でも、お客さんの心理を捉えているかどうかで、 反応率は、10倍、20倍と、嘘のように変わってきます。 それがエモーショナル・マーケティングの考え方です。 楽して儲かりたい方には、ベースの販促知識として抑えておきたい1冊です。 |
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